心臓病・先天性心疾患と障害年金

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公式情報と相談先への案内

心臓病・先天性心疾患と障害年金

障害年金は、病気やけがで生活や仕事が制限されている人を支える公的な年金です。心臓病や先天性心疾患も対象になることがありますが、病名だけで受け取れるかどうかが決まるわけではありません。このページでは、初診日や年金の加入状況など、申請の前に整理しておきたいことと、確認先となる公式情報や相談窓口を案内します。

最終確認日:2026年10月1日

心臓病でも障害年金の対象になる可能性がある

心臓病で生活や仕事に制限がある場合、障害年金の対象になることがあります。診断名だけでは決まらず、初診日・年金の加入状況・保険料の納付要件・障害の程度を確認します。具体的な見通しは年金事務所などで相談してください。

障害基礎年金と障害厚生年金

障害年金には、障害基礎年金と障害厚生年金の2種類があります。どちらの対象になるかは、いま勤めている会社ではなく、原因となった病気の初診日にどの年金制度に加入していたかで決まります。初診日とは、その病気で初めて医師などの診療を受けた日のことです。

初診日の加入状況から、制度の入口を確認
初診日に国民年金加入中などの場合は障害基礎年金、厚生年金加入中の場合は障害厚生年金を確認。年金未加入の20歳前の初診なども障害基礎年金の確認対象。ほかの受給要件も個別に確認。初診日の年金加入状況国民年金加入中など厚生年金加入中障害基礎年金障害厚生年金年金未加入の20歳前の初診なども含みます。受給には、ほかの要件の確認も必要です。
初診日に国民年金加入中などの場合は障害基礎年金、厚生年金加入中の場合は障害厚生年金を確認。年金未加入の20歳前の初診なども障害基礎年金の確認対象。ほかの受給要件も個別に確認。初診日の年金加入状況国民年金加入中など厚生年金加入中障害基礎年金障害厚生年金年金未加入の20歳前の初診なども障害基礎年金の確認対象です。ほかの受給要件も個別に確認します。
詳しい確認事項・リンクを見る

図解は概要をまとめたものです。初診日の特定や保険料の納付要件、請求できる時期など、詳しいことは日本年金機構の説明を読んだうえで、年金事務所に相談して確認してください。

心疾患ではどのような点が確認される?

障害の程度は、日本年金機構が公開している障害認定基準にもとづいて判断されます。この基準には心疾患による障害の項目があり、先天性心疾患も区分の一つに挙げられています。判断の材料になるのは、息切れやむくみなどの症状、検査の結果、治療や病状の経過などです。これらをもとに、日常生活や仕事がどの程度制限されているかを総合的にみます。なお、身体障害者手帳の等級とは別に判断されるため、手帳の等級がそのまま年金の等級になるわけではありません。

日本年金機構:障害認定基準の「心疾患による障害」を確認する(外部サイト・新しいタブで開きます)

受診歴のメモや資料を見ながら障害年金の相談をする場面
受診歴や生活の困りごとを整理し、年金の窓口で確認します。

先天性心疾患の場合に確認したい「20歳前傷病」

初診日が20歳より前で、まだ年金制度に加入していなかった場合は、「20歳前の傷病による障害基礎年金」を確認しましょう。年金制度に加入する前の病気やけがでも、障害基礎年金を受け取れるようにした仕組みです。

注意したいのは、先天性心疾患の初診日が、生まれた日になるとは限らないことです。日本年金機構の資料では、具体的な症状が現れて初めて診療を受けた日を、先天性心疾患の初診日としています。そのため、生まれつきの病気であっても、初診日が20歳以降になり、この仕組みの対象にならない場合があります。これまでの受診の記録や、当時の年金の加入状況を整理したうえで、年金事務所に確認してください。

初診日が20歳前でも、請求できるのは20歳以降です

20歳前に初診日がある場合、障害の程度を認定する日(障害認定日)は、原則として20歳に達した日です。ただし、初診日から1年6か月を過ぎた日が20歳より後になるときは、その日が障害認定日になります。請求は障害認定日以降であればいつでもできますが、さかのぼって受け取れる年金は5年分までです。また、この仕組みでは保険料を納めている必要がない代わりに、本人の前年の所得によって支給が制限されることがあります。年金額や支給制限の詳しい内容は、公式情報で確認してください。

日本年金機構:20歳前傷病を含む障害基礎年金の受給要件(外部サイト・新しいタブで開きます) / 日本年金機構:20歳前傷病の支給制限を確認する(外部サイト・新しいタブで開きます)

働いている場合はどう考える?

働いているからといって、障害年金を受け取れないと決めつける必要はありません。審査では、働いているかどうかだけでなく、どのように働いているかを含めた具体的な状態が確認されます。そのため、勤務時間や仕事の内容、職場で受けている配慮、欠勤の状況、生活の負担などを整理し、相談のときに伝えてください。

一方で、20歳前の傷病による障害基礎年金のように、所得によって支給が制限される仕組みもあります。働いているかどうかと、所得の条件に当てはまるかどうかは、分けて確認しましょう。

申請を考えるときに確認すること

相談前に整理しておきたい4つのこと
年金の相談 前に整理:病名・受診歴 手術の資料、初診日の加入状況 利用中の給付、生活や仕事の 困りごと・支援、主治医・診断書を 相談する医療機関病名・受診歴手術の資料初診日の加入状況利用中の給付生活や仕事の困りごと・支援主治医・診断書を相談する医療機関年金の相談前に整理
年金の相談 前に整理:病名・受診歴 手術の資料、初診日の加入状況 利用中の給付、生活や仕事の 困りごと・支援、主治医・診断書を 相談する医療機関年金の相談前に整理病名・受診歴手術の資料初診日の加入状況利用中の給付生活や仕事の困りごと・支援主治医・診断書を相談する医療機関
詳しい確認事項を見る
  • 受診歴を整理

    正式な病名と、最初に受診した医療機関・時期。

    受診歴・手術歴を確認できる資料の有無。

  • 加入状況を確認

    初診日当時の年金加入状況。

    利用中の年金や手当など、給付調整を確認したい制度。

  • 暮らしの困りごと

    日常生活や仕事で困っていること、周囲から受けている支援。

  • 医療機関と相談

    現在の主治医と、診断書を相談できる医療機関。

昔のカルテが残っていないなど、記録がそろわない場合でも、自分だけで判断してあきらめる必要はありません。必要な書類や初診日の証明の方法は人によって異なるため、まずは年金事務所に相談してください。

相談先

  • 年金事務所:初診日、加入記録、請求方法などを相談する窓口。
  • 市区町村の国民年金窓口:障害基礎年金の手続き相談。
  • 通院先の医療相談室:受診歴の整理や医療機関との相談を支援する窓口。

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よくある質問

手帳がなくても障害年金を相談できますか?

相談できます。身体障害者手帳と障害年金は別の制度のため、手帳を持っていなくても障害年金は請求できます。まずは年金の受給要件を確認してください。

先天性心疾患なら必ず20歳前傷病になりますか?

なるとは限りません。先天性心疾患の初診日は、具体的な症状が出て初めて診療を受けた日とされるため、20歳以降になる場合もあります。初診日や当時の年金の加入状況は、年金事務所で個別に確認してください。

働いていたら受けられませんか?

働いているかどうかだけで決まるわけではなく、生活や仕事の具体的な状態をもとに判断されます。また、20歳前の傷病による障害基礎年金のように所得制限がある場合は、その条件もあわせて確認してください。

編集・更新情報

公式情報・リンク確認日:
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企画・編集責任者:秋山典男(先天性心疾患当事者)

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